原稿に目を通しました

 ふたたび三ツ野です。

 やずややずやさんがこれまで用意されてきた各インタビュー原稿に目を通しました。

 いずれの原稿も非常に読みごたえがあり、どうやら自分は随分虫のよい、恵まれた好条件のなかに放り込まれたらしいということが、呑み込みの悪い僕にもようやく分かってきました。

 すっかりフテクサレていた僕に、今回このような機会を下さった東さん、太田さん、そして何より、今まで頑張ってこられたやずやさんには感謝しなければなりません。

 文字になった原稿を読む限りでは、やずやさんは控え目で抑制的なタイプのインタビュアーのようで、一つ一つの質問は短いですが、とても的確であると感じました。ただ例外的に、市川真人さんへのインタビューでは、やずやさん自らの時代認識や批評スタンスも語られていて、それも興味深かったです。自分のパートナーがどんなことを考えているのかということも、だんだん分かってきました。

 市川さんのインタビューだけでなく、福嶋亮大さん、濱野智史さんのインタビューからも非常に刺激を受けましたし、渡辺浩弐さんのインタビューは読んでいて何か勇気づけられるものがありました。インタビューにご協力頂いた皆様には、遅ればせながら、僕のほうからもお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございます。

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 さて、突然の召還により右も左もわからない状態だった僕も、ここ2、3ヶ月のあいだのゼロアカ道場の状況をだいたい把握しました。何やら悲喜こもごもの大変な人間模様が繰り広げられていたようで、今さら僕が妙な悲喜劇を演じる必要もないのかなと。要するに、前回のエントリーはちょっと書きすぎたかなと思ってます。

 誤解の無いように言えば、オリジナリティが無いなどの東さんの指摘はきちんと受け入れています。僕が書いた別の論文に関して、ブログ上で同様の批判を小谷野敦さんから頂いたときも、ご指摘はその通りで反論はありません、とメールを打ったわけですし。三次選考落選後には自分自身に不足していた点を100個ぐらい考えました。

 ただ、ほかの候補者の場合と異なり、僕にまだ伸びしろがあると東さんに思ってもらえなかったのは、ちょっと切ないものがあったということです。いずれにせよ再び証明の機会が与えられたわけで、それはありがたかった。

 僕は『PLANETS vol.5』末尾の近況報告欄で「終わったことについて、言いたいことは何もない」なんて書きましたが、実は言いたいことはいろいろあったわけで、まああまり強がらずに多少は人間くさいところも見せつつ、肝心の雑誌製作のほうを頑張っていこうと思います。

 明日は、やずやさんと直接会って打ち合わせです。