ぼくたちに許された特別な時間の終わりに向けて

こんにちは。やずやです。


さすがに、ゼロアカのせいではないと信じたいのですが、
突然、ストレス性胃腸炎になったり、風邪をひいたりしてしまったため、
この一週間は、完全に家でダウンしておりました。


寝込みながら、記事を書いておりました。


ようやく体調も回復してきたので、三ツ野さんと力をあわせて、
ラストスパート、頑張りたいと思っております。


というわけで、本日、『パンドラ』購入してきました。



まずは、ゼロアカを特集してくださった、講談社BOX様に御礼を申し上げます。
巻頭の特集にまでしていただいて、こんなに嬉しいことはありません。
ありがとうございます!友達に自慢します(笑)


ただ、東さんと太田さんの対談を読んで、僕は結構ショックをうけました。


せっかく太田さんがインタビューのことを褒めてくれたと思ったら・・・
東さんが、すかさず
やずやさんの福嶋インタビューのことですね。
実は僕はもう少し意地が悪くて、
あれじゃ藤田くんのラルク動画に勝てないぞ、と思いましたね(笑)」
と発言されていたからです・・・。



せっかく新幹線に乗って京都まで行き、
論文執筆真っ最中でご多忙だった福嶋さんにも迷惑をかけ
(福嶋様、あの時は本当に突然ですみませんでした・・・)
帰京してすぐに、初音ミクを使って急遽曲を作ってもらい、
マックのファイナルカット・プロを使って、半日かけて編集したのに・・・
涙目になりました(涙)しくしく。



さらに、追い討ちをかけるかのように、
藤田さん・ざもさんチームが同人誌の目次を公開していて、
その内容が非常に面白そうなので、
正直、ヤバイな・・・と思っています。
内心穏やかではありません。



あぁ・・・僕らはここで終わってしまうのか?
このまま、負け犬として、静かに文フリの会場を後にするのか・・・?


・・・


・・・いや、そんなのは絶対いやです!
まだまだ、戦いはこれからです。
いいえ、ケフィアです



こんなところでへたっているようでは、
ゼロアカ門下生として失格です。



むしろ、ゼロアカ門下生なら、こんなことは想定の範囲内だといって、
あざやかに、deconstruKtion of Fujitaをするべきなのです。
この逆境を、笑ってはね返すような、余裕の逆転ホームランを打つべきなのです。



そう、この試練に耐え、苦難を乗り越えることこそ、
ゼロアカに出ているものに課せられた使命なのです。



いや、そもそも、考えてみれば、
この試練は、ここまでゼロアカに残れたものだけに
許された「特権」なのかもしれない。



僕ら残った門下生は、これまでの課題において、
最後まで残りたくても落とされてしまった何人もの人たちの
思いを背負っているのだから。
頑張ることは使命でもあり特権でもあるのだ。
頑張りたくてもそれがかなわない人たちのことを考えなくてはならない。
その意味をきちんと考えなくてはならない。



そう、だから、僕たち門下生は、
岡田利規の小説に出てくる人たちみたいに、
「わたしたちに許された特別な時間」に
悠長にラブホ行って、だらだらセックスしている場合じゃないのだ。
ラブホのお金を女の人に払わせるような態度じゃダメなのだ。
ホームレスの人がうんこしているのを見て、吐いている場合じゃないのだ。



僕たちは、僕たちに許された特別な時間の終わりにむけて、
必死こいて、記事書いて、インタビューするしかないのである。
セックスより激しく、テロよりも激しく。



というわけで、「意外性がない」というのが
東さんが、僕に与えた課題=試練なわけなのですが・・・


それをどう克服すれば良いのだろうか?
僕は、この数週間はそのことをずっと考えていました。



結果、思いきって、これまでの紙面構成を一回解体して、
同人誌の内容をさらに引き立ててくれる人、
僕の中にある「壁=ATフィールド」を壊してくれそうな人に、
インタビューを取り直そうと思ったのでした。



というわけで、勇気を出してアポをとったのが、この方でした。



そうです。
伝説のギャル雑誌「egg」の読者モデルをされていた吉田万里枝さんです!
(吉田さんが手に持っているのは、東さんの『動物化するポストモダン』です)



彼女のブログを知っている人はすぐに分かると思うのですが
彼女はガチの現役ギャルでありながら、結構なオタクの人なんですね。



トランスとかレイブとかサイケデリックなイベントにガンガン行きながら、
ニコ動で『らき☆すた』を全話見て(こなたちゃんが好きらしい)、
最終兵器彼女』で涙しているという方です。
あるいは、ヒップホップやレゲエのイベントに行きながら、
芥川龍之介とDeepLoveを読み、
金沢21世紀美術館で木村太陽の作品を評価しながら、
デザイナーとしての自分の仕事のセンスにそれを取り入れている、
というちょっと不思議な魅力をもっている方なのです。まだ22歳。



今、ゼロアカ周辺で「全体性」という言葉が流行っていますが、
彼女のライフスタイルは、一つのヒントになるのではないでしょうか。



これまでのゼロアカの課題で、「スイーツとオタクは実は同じでは?」
みたいなことを書いている人がいましたが、
実際、その辺の所、いろいろと面白い話を聴くことが出来ました。



というか、彼女に限らず、オタク系文化に詳しいギャルもたくさんいるし、
実は、オタクと仲良くしたいギャルもいっぱいいる、という証言も得られました。



インタビューを通して、宮台さんが熱心に調べていた頃の
「ギャル」と今の「ギャル」では何が変わったのか?
あるいは、何が変わらないのか?
この10年の隙間を埋めるような、面白い「リアルな話」が聞けました。
とにかく、すごく頭が良く、スマートでめちゃめちゃ魅力的な方でした。



というわけで、皆さん、お楽しみに!



少しは、これで意外性が出たかな?(笑)



・・・ただ、もちろん、これだけで、
東さんが僕に与えた課題=試練が克服されたとは思っていません。



東さんも「まだまだ」と思っているに違いありませんから、
最後まで、その課題=試練と格闘しようと思います。



僕たちに与えられた特別な時間を、
本当に大切に、本当に真剣にすごそうと思います。




ところで、一つだけ、動画について書いておきます。
東さんにとっては意外性はなかったのかもしれませんが、
福嶋さんの動画はyoutubeでの再生回数が既に1500回を超えております!
皆様、どうもありがとうございます!
福嶋さんのインタビュー記事は、内容も、めちゃめちゃ面白くて、
いろいろと知的な刺激が得られると思いますので、どうぞご期待ください。


新しく相方になった三ツ野さんに原稿を渡したところ、
「正直、こんなに面白い記事をやずやが作っているとは思ってなかった」
的な言葉をいただきました。
早く、皆さんに届けたいと思って今からわくわくしています。



ちなみに、以前、福嶋さん藤田さんの間で、
ブログ上で論争がありましたが、
今回のインタビューでは、藤田さんへの反論も語っていただいております・・・。

(注)もちろん、あたりまえですが、これはプロレス的なものとして、
藤田さんへの個人の攻撃を狙ったものではありません。
お二人の議論が非常に重要な議論だと思ったので、やずやの責任で、
福嶋さんに議論を広げていただいた、ということです。
いや、さすがに誤解されないと思うのですが、一応。